法人税節税
2026年1月28日2分で読める2

研究開発税制(R&D税制):試験研究費の税額控除で法人税を大幅削減

田中 雅彦

税理士・公認会計士

研究開発税制(R&D税制):試験研究費の税額控除で法人税を大幅削減

研究開発税制(R&D税制)の概要

研究開発税制は、企業の研究開発投資を促進するために設けられた税額控除制度です。試験研究費の一定割合を法人税額から直接控除(税額控除)できるため、所得控除(課税所得の減少)より直接的な節税効果があります。2024年度税制改正でも拡充が続いており、イノベーション促進の観点から重要な制度となっています。

試験研究費の範囲

研究開発税制の対象となる「試験研究費」には、①製品の製造・技術の改良・考案・発明のための試験研究に要する費用(人件費・原材料費・外注費等)、②対価を得て提供する新たなサービスの開発のための試験研究費、③技術研究組合への賦課金などが含まれます。単なる品質管理・市場調査・顧客サービスは対象外です。

制度の種類対象法人控除率控除上限
一般型(通常の試験研究費)全法人1〜14%(増減割合により変動)法人税額の25%
中小企業技術基盤強化税制中小法人12〜17%(増減割合により変動)法人税額の25%
オープンイノベーション型全法人20〜30%法人税額の10%
高水準型(試験研究費割合10%超)全法人上乗せ控除あり法人税額の10%(上乗せ分)

増減試験研究費割合による控除率の変動

一般型の控除率は、前年度比の試験研究費の増減割合によって変動します。試験研究費が増加した場合(増加型)は控除率が高くなり、減少した場合は低くなります。具体的には、増加割合が12%超の場合は最大14%の控除率が適用されます。研究開発投資を継続・拡大することで、より高い控除率を享受できます。

まとめ:R&D税制は製造業・IT企業に特に有効

研究開発税制は、製造業・IT企業・バイオテクノロジー企業など、研究開発投資が多い法人にとって非常に有効な節税制度です。試験研究費の適切な把握・計上と、控除率の最大化のための研究開発計画の立案が重要です。R&D税制の適用を検討する際は、税理士と連携して試験研究費の範囲の確認・申告書の作成を行うことをお勧めします。

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